海上保安庁は「第20回未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」の結果を発表。小学生低学年の部・海上保安協会会長賞に松嶋優芽(ゆめ)さん(箱崎小2年)の作品が選出された。応募総数は全国3万1145点(うち小学校低学年の部1万2758点)で、全国表彰の対象となったのは特別賞(国土交通大臣賞)、第20回特別記念の「うみがめマリン賞」各1点、小学生低学年・同高学年・中学生の海上保安庁長官賞、海上保安協会会長賞各1点の計8点のみ。14日に壱岐海上保安署(吉岡一臣署長)で、他の壱岐地区入賞者6人とともに表彰式が行われた。
同コンクールは海洋環境保全思想の普及・啓発推進を目的に、全国の小中学生を対象に実施。本市の小中学生が全国表彰に入選したのは第8回(2007年)小学生高学年の部海上保安庁長官賞の中村汐音さん(当時、石田小5年)、第9回(08年)小学生高学年の部海上保安庁長官賞の中村龍ノ介さん(当時、石田小5年)、小学生低学年の部海上保安協会会長賞の倉本はるなさん(当時、柳田小1年)以来、11年ぶり4人目の快挙となった。
松嶋さんの作品は今年の夏、家族で筒城浜と大浜に遊びに行き、水中めがねで磯場の水中を観察した時の様子を水彩画で描いた。松嶋さんは「魚やカニ、貝がたくさん見えた。いろいろな色で、とてもきれいだったので、その時の楽しい気持ちを思い出して絵を描いた」と夏休みの楽しい思い出をキャンバスいっぱいに使って描き上げた。
審査員は「画面全体を無駄なく活用し、海中に生活する多くの魚たちをいろんな形でとらえながら、上手に表現している素晴らしい作品です。また、人との触れ合いも見られ、顔の表情や手・足の動き、そして海中から出る水の輪などが『楽しい海の仲間』を感じさせるのに効果を上げています。色の使い方も良好です」「魚が戯れている様子が上手に表現できている。図画の構成が良い」と講評した。
松嶋さんは「(鏡や写真で)自分の顔をあまり見たことがなかったので、海の中をのぞいている様子を描くのが難しかった。魚の色は、図鑑を見ながら思い出しながら描いた。12色の絵具を全部使って、壱岐の海の中のきれいな様子を、何度も描き直しながら完成させた。絵を描くのは大好きなので、賞はとても嬉しかった」と受賞を喜んだ。
壱岐市内からの応募は小学生低学年の部113点、同高学年の部79点、中学生の部412点で、壱岐海上保安署長賞、海上保安協会壱岐支部長賞が各部1人に贈られた。