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電動スクーターをレンタル。「イキエコ」が事業スタート。充電スポット、島内60か所。

株式会社アグリコマース藤(藤尾和久代表、本社・郷ノ浦町)は20日、有人国境離島法雇用機会拡充事業の交付金を活用した「イキエコ・EVスクーターレンタル事業」のプレス発表会を、新設したイキエコターミナル(郷ノ浦町片原触)で開いた。観光客らの2次交通機関として電動スクーター20台を導入。20日時点で島内に60か所の充電スポットを設置した。料金は8時間2500円から設定されており、レンタカー、壱岐チャリ、路線バスに加えて新たな移動手段が誕生したことで、壱岐の滞在型観光の発展に寄与することが期待されている。

藤尾代表(44)は2年ほど前から、電動スクーターレンタル事業に関心を抱いていた。「本業が農業なので軽トラックで島内を走っていると、壱岐チャリを借りた観光客が猿岩などで疲れて休んでいるところに出会うことがあり、何度かトラックに壱岐チャリを乗せて、郷ノ浦港まで送ったこともあった。壱岐チャリは体力のある人には快適でも、壱岐は意外に坂が多く広いので、苦労している人も多いはず。だがレンタカーは観光ピーク時には台数が少ないし、細い道には入って行きづらい。環境にもやさしい電動スクーターが最適だと思っていた」。

事業拡大の交付金で2人の従業員を新たに雇い、スクーター20台を導入。総事業費は1400万円。今年2月から事業を開始していたが、「充電スポットを増設して、利用者の利便性を高めるだけでなく、充電スポットと観光を結びつけることが最大の目的だったので、目標の50か所突破を機に、本格的に事業をスタートさせることができた」とプレス発表に至った。

スクーターはイタリアに本社を置くADIVA社製で、静かで騒音が少なく、アクセル操作が必要ないオートクルーズ機能なども充実。女性にも扱いやすい。「勝本の古い街並みをバイクで走ると、騒音で午前中は寝ている漁師さんの迷惑になる。だがこのスクーターならまったく問題ない。これまで観光客が行かなかったような奥まで、壱岐を堪能してもらいたい」。

フル充電すると30~45㌔の走行が可能。再びフル充電するには4時間程度が必要だが「30分の充電で8~10㌔走れるので、充電スポットで見学、飲食、買い物などをしながら島内を巡ってもらうことで、地域活性化につながる。充電は一般家庭用コンセントから可能なので、観光客に立ち寄ってもらいたいと思っている店舗などは、ぜひ充電スポットに登録してもらいたい」。藤尾さんは充電スポット100か所設置を目指している。

スクーターは、無料でいつでもどこでも配送、回収が可能。サポートは24時間受け付けている。また手荷物の預かりも行っている。「国際免許でもレンタルを行っているので、インバウンドにも役立てる。また観光客だけでなく、ゴールデンウィークやお盆時期などは、里帰りした若者にも活用してもらえるのではないか。観光客が少なくなる冬場は、ビジネスでの活用プランを考えていきたい」と藤尾さんはイキエコでの事業展開の拡大を模索している。

◇問い合わせ イキエコターミナル営業所=☎40‐0194=。営業時間は午前8時から午後7時。

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