18日に閉会した定例県会議最終本会議で、本市選出の山本啓介議員(自民・活正の会)らによる議員提案の「長崎県産酒による乾杯の推進に関する条例案」(通称・県産酒乾杯条例)が全会一致で可決した。
山本議員は「県では県民所得向上対策を進めており、その核となるのは製造業の振興だが、特に離島半島地域は地理的な不利な条件があり、製造業の基盤が弱い。その中で、酒造業は古くから重要な役割を果たしている。誇るべき伝統と文化を持った県産酒に敬意を表しつつ、県産酒による乾杯を推進することを通じて、県内外への県産酒の普及を促進し、本県経済の活性化と郷土愛の醸成に寄与する必要がある」と提案理由を説明した。
山本議員は「今回の提案は県酒造組合(山内賢明会長)からの要望が始まり。自ら立ち上がろうとする民間の取り組みの力強さこそが、本県の輝かしい未来を手繰り寄せる」と共感し、全会一致での可決にこだわり、各議員の元を訪れて説明を続けてきた。
壱岐市では平成25年9月に「壱岐焼酎で乾杯を推進する条例」を制定しており、20日に文化ホールで開催された「壱岐焼酎ひろば」や、7月1日の「壱岐焼酎の日」には本市や福岡県でも「壱岐焼酎で乾杯イベント」を行っており、条例は市民や関係団体に浸透しつつある。県産酒乾杯条例が加わることにより、壱岐焼酎をより全国へ広める足掛かりとなりそうだ。