第19回壱岐ライオンズクラブ旗争奪少年軟式野球(壱岐少年軟式野球連盟主催)が9月20、21日に芦辺・ふれあい、青嶋グラウンドで行われた。勝本と石田が対戦した決勝は、延長10回タイブレークの熱戦の末、勝本が6‐3で優勝を決めた。
女子キャプテン・西永凛(6年)が率いる勝本が、堅実な守備で守り勝った。1回に石田の3番中上に右超え本塁打で先制を許した。6回に相手の失策などで2点を挙げて逆転したが、すぐその裏にスクイズで同点。息を飲む展開が延長8、9回も続いた。
無死満塁からのタイブレークとなった10回、勝本は1死から相手エラーで1点、さらに6番土肥の中前適時打がエラーを誘って走者一掃。計4点を挙げた。
10回裏は西永キャプテンが登板。無死満塁からスタートする厳しい場面にも動揺することなく、左腕から丁寧なピッチングを披露。永石に中前打を浴びたが、中堅が前進守備で1失点に抑え、1番古賀を左飛、2番市村を一飛に打ち取り2死満塁。初回に本塁打を放つなどもっとも振れている中上を迎えたが、度胸良く投げ込んだ真ん中高めの緩いボールを、中上が力んで三飛。延長10回で遂に決着がついた。
西永は「厳しい練習の成果が出たと思っています。最後は、気持ちを強く持って、絶対に抑えてやろうと投げました。自信はありました」と安堵の表情を浮かべた。
石田の6失点はいずれもエラー絡みだったのに対し、勝本はノーエラー。二塁坂本菖、遊撃・西永の女子二遊間は難しいゴロをきっちりとさばき、外野は前進守備と強肩で相手の本塁突入を封じた。
大久保幸治監督は「練習はきつく、試合は楽しくが勝本のモットー。その通りの試合ができたと思っています」と今後の日産リーグ最終節、JAグリーンカップ、島内最終戦となる市長旗争奪玄界灘親善大会へと自信を見せた。
【成績】▽予選Aパート 石田9‐2田河、那賀2‐0霞翠、那賀5‐1田河、石田7‐0霞翠
▽予選Bパート 勝本5‐5鯨伏、盈科5‐4鯨伏、勝本3‐2盈科
▽準決勝
石田000123-6
盈科100010-2
勝本011004-6
那賀000002-2
▽3位決定戦
那賀
0001002-3
1000001-2
盈科
(7回タイブレーク)
▽決勝
勝本000
0020004-6
0010001-3
石田100
(延長10回タイブレーク)