
市は20日、福岡市在住の中村豊さん(84)に文部科学省からの紺綬褒章を伝達した。
中村さんは勝本町勝本浦出身の元福岡県職員で、壱岐北高校から壱岐商業高校に改称後の第1回卒業生。
令和6年11月に母校勝本小・中学校の児童、生徒の教育環境の整備に充ててほしいと、勝本小に550万円、同中学校に750万円を寄付していた。
紺綬褒章は、公益のために私財(個人は5百万円以上)を寄付した人を対象に審査して授与される。市役所であった伝達式で、篠原一生市長が高市早苗首相からの賞状を伝達した。
中村さんは、元九州電力副社長で福岡壱岐の会5代目会長の豊島令隆氏が、壱岐高校にグランドピアノを寄贈したことを新聞で知り、自身も将来の日本を背負う子どもたちの教育に役立ちたいと思ったという。市は寄付を受け昨年度、勝本小では大型プリンターの購入に、同中学校では老朽化していた防球ネットの修繕に充てた。
本年度は勝本小学校からは図書購入のための大型本棚やブランコ、港まつりで使う御輿の台車の購入、勝本中学校からは生徒と教師が面談する部屋のエアコン設置の要望があっている。
中村さんは「全国に散らばっている人たちに伝わった時にいい方向に波及効果につながれば」と話した。
また、実家が漁業を営み、幼い頃の夏休みにはイカ釣りについて行ったという中村さんは、漁業に関心が強く、水産資源の回復が重要と考えて海藻を増やすことによる漁業活性化に期待を寄せた。一方で、ふるさと納税に関しては、他の自治体に比べて魅力に欠けると指摘。「宣伝も工夫した方がいい」と述べた。
































