市は7日、地域おこし協力隊員として、石田悟士さん(30)と下條友紀さん(27)に辞令を交付した。採用は1日付けで任期は最長3年。石田さんは商工振興課に所属し就業支援業務を、下條さんは観光課に所属して情報発信業務をそれぞれ担当する。2人の任命で本市の現職隊員は6人となった。
石田さんは、北海道伊達市出身で埼玉大学工学部卒業。前職は福岡市や北九州市で建設コンサルタントに従事してきた。
学生の頃から一人旅が好きで、ゲストハウスや民泊など旅関係の仕事を職業にしたいと思っていた。昨年来島した時にゲストハウスに泊まり「こういう生活がしたい」と思い、協力隊に応募した。隊員として壱岐市活性化を図るともに地域に馴染み、自分の夢への一歩を踏み出す。「わからないことがたくさんだが、がむしゃらに僕らしく壱岐を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
下條さんは北九州市出身で、東京学芸大学教育学部卒業。北九州市で小学校教諭を務めてきた。祖父母が勝本町出身で、幼少期から夏休みは壱岐で過ごし、今でも2年に1回ほど墓参りなどで来島していた。
「高校生の頃からずっと壱岐に住みたいと思い続けてきた」という下條さん。転職を考えたタイミングで壱岐での仕事を探していたところ、宿泊したゲストハウスで協力隊の存在を知ったという。「小学校で広報の活動も担当し、ホームページ作成をしてきたので、その経験を生かしたい。様々な年代の方に見やすい広報の仕方を考えたい」と語った。