10月2日に開催される第1回壱岐ウルトラマラソンに計615人の申し込みがあった。実績がまだない第1回大会でこれだけの申し込みがあったのは、事務局の努力とともに、壱岐島の魅力がランナーたちの心を動かしたものだと思われる。
第1回だけが成功しても、その後にじり貧となる大会が数多くある。本市にとってそれでは意味がない。壱岐に来て頂いたランナーたちが「また走りに来たい」と思ってもらえるように、「おもてなし」の質が問われることになる。
8月31日に行われた第2回実行委員会でエイドステーション、照明、トイレなどの準備状況が説明され、他大会と比べてもまったく見劣りしない体制が整いつつあることが判り安心した。また、小学生たちの手作りのぼりや、高校生から参加者への手書きの手紙など、ランナーたちの感動、感激を呼ぶ仕掛けも用意されている。
だが、限られた予算の中でも、さらに「至れり尽くせり」の準備ができることもある。エイドステーションなどにぜひ設置してもらいたいのが「電源」だ。
ランナーたちの多くは、ウエストポーチにスマートフォンを入れながら走っている。記録を目指すトップランナーたちはGPSウォッチのみで身軽にしているが、走ることを楽しむランナーはスマホでGPSアプリを立ち上げながら地図やペースを確認したり、走っている様子の写真を撮影してSNSに投稿しながらレースに参加している。
通常のマラソンならモバイルバッテリー1台を携帯すれば間に合うだろうが、ウルトラマラソンとなるとそうはいかない。2~3台携帯するとなるとその重量が大きな負担になってしまう。エイドステーションに設置された発電機で充電ができるようなサービスがあれば、荷物を減らし、頻繁なSNS投稿で壱岐の宣伝もしてもらえる。
他にもランナーたちの荷物を減らす準備ができるかもしれない。壱岐路を気持良く走ってもらうことが、何よりもの「おもてなし」になるはずだ。