社説

停電防止に電線地中化工事を

8月末に本市に接近した台風10号は急激に勢力を弱めたため、本市には心配されたほどの被害は出なかった。雨、風は強かったものの、建物などの倒壊はなく、冠水した道路もごく一部だった。だが停電は広範囲に及んだ。5分以上停電したのは延べ約4千世帯、10時間近く続いた地区もあった。停電により浄水場の送水ポンプが停止し、断水を起こした地区もあった。まだ気温の高い8月で、停電によりエアコンが使えなくなることは生命の危機にもつながる。避難所には102世帯145人が避難したが、停電による避難者も多くいたと思われる。
市内では台風、強風などはなかった8月16日にも勝本町で170世帯に及ぶ大規模な停電が発生し、市は停電のみでは初の避難所を設置し7人が避難した。小規模な停電は頻発している状況で、樹木が倒れ掛かるなどして断線したことが原因であることが多い。道路沿いの樹木が伸びて、電線よりも高い位置になっていることで、枝葉が電線に接触しやすくなっているのだ。これが強風になれば、市内の至るところで停電が発生する可能性が年々高まっている。
2020年9月の台風9・10号では、最大で市内全戸の37・4%にあたる6770戸で長時間の停電が発生。光ケーブル断線も385件に及び、完全復旧には数日を要した。
道路脇の樹木の伐採は公民館単位の道づくりでも行っているが、数に限りのある高所作業車を導入できる機会は少なく、電線の上の樹木の伐採を市民が行うのは困難な状況だし、県、市にも定期的な伐採を行う予算はない。
断線を防ぐには電線、光ケーブルの地中化を行うべきだが、膨大な費用が掛かるのですぐに実現することはできない。だが、老朽化した水道管の改修工事や、道路工事を行う際に、一緒に電線、光ケーブルの地中化工事を行うなら、経費は削減できるはずだ。電線がなくなれば景観も良くなり、観光客にも喜ばれる。長期的な視野で、電線地中化工事を進めてもらいたい。

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