県立高校の卒業式が1日に開かれ、壱岐高校は122人、壱岐商業高校は88人の卒業生が卒業証書を手に学び舎を後にした。
そのうち壱岐高校では、式辞で桑原鉄次校長が壱岐出身の事業家、松永安左エ門翁が残した「人生は常に結論が出ない。つまり、人生は行動する存在であり、終始行動している以上、結論があるわけがない」という言葉を贈り、「目を未来に向け、新しいもの、未知なるものに憧れ、志を抱き、勇気をもって挑戦してください。人生という冒険を大いに楽しんでほしい」と卒業生の背中を押した。
卒業生代表答辞では松尾百笑さんが、18年間の人生と高校生活を振り返り、先生には「どんなに厳しく指導されても先生方は絶対に味方だと思えたから頑張って来られた。これからの人生で立ち止まった時、先生方の言葉、思いが私たちを見守り強くしてくれると思う」、家族には「私がここまで来られたのは、たくさんの愛情を注いで育ててくれた家族のおかげ、卒業を前にやっと気づくことができた。今度は私が夢を実現させて恩返しするけん、これからもよろしくね」と涙を浮かべながら伝えた。
また、最後には日本のロックバンド・スピッツの「空も飛べるはず」を独唱し、「君と出会った奇跡がこの胸にあふれてる、きっと今は自由に空も飛べるはず。夢を濡らした涙が海原へ流れたらずっとそばで笑っていてほしい」の歌詞を歌にのせて感謝の気持ちを表すと、体育館に拍手が響いた。