社説

交通マナーの徹底を。

先日、交通安全協会の優良運転者表彰を取材した際、2人の受賞者が口を揃えて指摘していたことが「壱岐のドライバーはマナーが悪い」というものだった。さすがに大阪の「280㌔暴走」や「あおり運転」のような無茶をするドライバーはいないし、速度面ではじつに安全運転が徹底されていて、観光客以外はほとんど法定速度内で運転しているのではないかと思えるほど慎重なのだが、ウインカー、ライト、駐車、整備の4点に関しては、島外から来た人にとっては驚くような運転が横行している。

ウインカーを点灯せずに曲がるドライバーはじつに多い。点灯する場合でも、すでに交差点に差し掛かってから点灯するケースも目立つ。点灯していないあるドライバーに理由を聞いたら「点けなくても曲がれるから」と答えられて驚いたことがある。同様なことはライトにも言える。日没後やトンネル内で点灯させないドライバーが多い。「点けなくても見えるから」なのだろうか。駐停車についても「ハザードを点滅させる」「道路の端から75㌢空けて駐停車する」「交差点の側端や道路の曲がり角から5㍍以内は駐車禁止」などが道路交通法で決められており、免許取得時に自動車教習所で習っているはずだが、守られていないケースが多い。整備不良でライト、ストップランプが点いていない車も多く見かける。

市内は交通量が少なく、歩行者も少ないため、交通事故の発生率は確かに低い。ずっと島内で運転をしてきたドライバーは「事故を起こしていないのだからいいではないか」と考えているのかもしれないが、そんな油断が被害者はもちろん加害者も一生を棒に振ってしまう可能性があるのが交通事故である。JAフェスタ会場で壱岐警察署が、犯罪被害者手記・パネル展を開いた。交通事故被害者遺族の手記もあり、来場者の涙を誘っていた。悲劇が繰り返されないためにも、もう一度、交通マナーを見直してもらいたい。

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