壱岐高校(山口千樹校長、474人)の東アジア歴史・中国語コース中国語専攻の生徒が、5月21日に北九州市立大で開催された2016年度五星奨‐中国語コンテスト(日本・五星奨‐中国語教育推進会、北九州市立大・中国言語文化研究会主催)のスピーチ部門で1~3位、暗誦部門で3位と計4人が入賞を果たした。
スピーチ部門第2部は壱岐高の3人のみの出場となったが、いずれも審査員をうならせる見事なスピーチを披露した。昨年の暗誦部門優勝に続いて、スピーチ部門でも優勝したのは鈴木岳斗さん(3年、神奈川県出身)で、演題は「笑顔で楽しい交流を」。「昨年の上海語学研修で、フランスやポルトガルの人と一緒に授業を受け、彼ら彼女らが笑顔で話しかけてくれたことで、得意ではなかった人との交流がうまくでき、笑顔の素晴らしさを痛感した。そのことをスピーチで話した。自分で文章を考えるのは大変だったが、その分、暗誦よりも覚えやすかった」と発表時から優勝の手応えは十分だった。
同部門2位の佐藤悠喜さん(3年、兵庫県出身)は「日本と中国で、同じ漢字でも意味が違うことがあり、言語の違いから相手国を知るというテーマでスピーチした。2位に入れたのは良かったが、1位になれなかったのは人前に出ると焦ってしまう性格が原因。次の大会は落ち着きが持てるようにしたい」と反省した。
同部門3位の森本千尋さん(3年、島原市出身)は「昨年の上海研修で教わった中国・寧夏回族自治区の少数民族の文化について話した。昨年の暗誦部門と同じ3位だったが、暗礁とは違った良い経験になった。支えてくれた多くの人たちに感謝したい。優勝した鈴木君はすごい努力家で、見事なスピーチに審査員の人たちも驚いていた」と3人での好成績を喜んだ。
暗誦部門は壱岐高生徒がこれまで7連覇を続けており、今年も4人が挑戦したが、今回は久田拓生さん(2年、大阪市出身)の3位が最高だった。「連覇に関しては意識しないようにしていたが、優勝を狙っていたので3位は悔しい。暗誦に余裕が持てなかったことで、表現力がおろそかになってしまった。この反省を今後に生かしたい」と課題を挙げた。
【成績】▼スピーチ部門 ①鈴木岳斗(3年)②佐藤悠喜(3年)③森本千尋(3年)▼暗誦部門 ③久田拓生(2年)