福岡市と九州の離島自治体(壱岐市・対馬市・五島市・新上五島町・屋久島町)で組織する「福岡市・九州離島広域連携協議会」の第1回総会が19日、福岡市のベイサイドプレイス博多・多目的ホールで行われた。
同協議会は福岡市からノンストップで行くことができる離島と福岡市で組織され、3月30日に設立。福岡市を訪れる年間1800万人以上の観光客が、次の目的地として「離島」を訪れるためのルートや各地の魅力を広く宣伝。交流人口の拡大、UIターンによる移住者・定住者の増加を図り、福岡市と離島自治体がともに活性化することを目的に、本年度から共同で事業を実施する。
総会は、平成28年度の予算案、事業計画を可決し、協議会の役員を決定。初代会長に白川博一壱岐市長、副会長に高島宗一郎福岡市長ら3人が就任した。
熊本地震被災地支援に対応中の高島福岡市長は防災服のまま出席し「大変意義ある事業。“WITH THE KYUSHU”のスローガンの下、九州はともに発展すべき」と挨拶した。
協議会の今年度事業の予算額は総額2億2千万円。国の地方創生加速化交付金を活用して実施される。主な実施事業として「共同PR用ロゴ、ウェブサイトなどの作成」「国内・海外共同PR」「観光関連各種調査」などが挙げられており、21日に各自治体がプロポーザル(企画提案)を公示。5月中旬に受託事業者を決定し、夏のハイシーズン前までにプロジェクトをスタートさせる。