政治・経済

郷ノ浦経由実現に協力要望 壱岐・対馬フェリー

貨物フェリーを運航し、赤字となっている博多‐壱岐航路の支援を県と市に求めている壱岐・対馬フェリー株式会社(福岡市)の松尾慶太代表取締役社長は19日、篠原一生市長に「郷ノ浦に深夜便を着けさせていただくことを早急に協力してほしい」と要望した。
同社によると2023年、博多‐壱岐‐対馬を運航していた「フェリーつばさ」(1558㌧)が老朽化したことから、「フェリーなぎさ」(2558㌧)を調達し、24年1月就航を計画した。船が大型化したことで芦辺港に入港できないため、郷ノ浦新岸壁を壱岐経由地として計画し、地元住民説明会を開いたが、騒音などの理由で反対があり断念した。
しかし、壱岐航路を止めると医療用酸素やガソリンなどの危険物の輸送が滞るため、中古船を改造して「フェリーかなた」(498㌧)を博多‐壱岐(芦辺港)間に就航させた経緯がある。かなたは採算が取れず、昨年1年間で約1億6千万円の赤字という。
郷ノ浦新岸壁に着岸できるようになった場合、往路は博多から壱岐を経由して対馬に行き、復路は対馬から博多に直行する計画という。ただ、壱岐の貨物を対馬経由で博多に航走することになるなど、壱岐経由にしても公的補助なしでは採算が取れる状況にはならず、松尾社長は「協力していただければ」と要望した。
篠原市長は「(郷ノ浦新岸壁は)県の管理で県が許可さえすれば着けられる。許可に対して地元の同意書がなくてもいいというのが事実」とした上で、「壱岐の物流を止めたくないという思いはありがたい。市として協力できることはする」と応えた。

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