海岸漂着ゴミの清掃活動と観光を組み合わせたボランツーリズムin壱岐(市主催)が6月28日、石田町の筒城浜と塩津浜の海岸で開かれ、過去最多の約281人が参加した。
壱岐島おこし応援隊チーム防人が市から委託を受けて毎年開き、平成22年から今年で15回目。今年も市内の両高校から約150人が参加したほか、九州大や長崎大、佐賀大などの大学生や島外のボランティア団体も参加した。
初日は海岸の漂着ゴミ10立方㍍分を皆で回収し、海洋問題の現状を体感した。
初めて参加した壱岐商業高校の本尾惺啓さん(3年)は、「ペットボトルが3袋、外国のゴミが1袋あった。壱岐は海がきれいなので、このような壱岐の魅力を発信する取り組みはもっと数を増やしてもいいと思う。(漂着ゴミは)一人一人の意識の問題もある。プラスチックゴミが多く、行政から放送するなどの取り組みも必要だと思う」と話した。
また、新上五島町の「上五島ふるさとガイド」、江口眞紀子さん(54)は3回目の参加。「前回よりゴミが少ない気がするが、岩の隙間に発泡スチロールが入り込んでいる。上五島も漁網が多いが、漂着ゴミは海だけでなく街のゴミが川から流れ海に出ている。楽しみながら続けられるよう、イベント化することは大事だと思う」と話した。
29日には一支国博物館でワークショップも開かれ、ボランティア団体など10グループが日頃の取り組みなど発表。続いて「壱岐の海洋環境と観光」をテーマにグループディスカッションもあり、海洋ゴミの現状を周知して関心を持ってもらったり、空き家を宿泊施設に活用する取り組みなどのアイデアが発表された。