社説

地域一体で壱岐グルメ創出を

後半は生憎の天候となったゴールデンウィークだったが、コロナ禍も収束の気配となり、国・地方自治体の各種旅行支援が継続され、インバウンドが確実に回復傾向にあることなどから、各地の観光地は多くの人出で賑わった。本市の観光客数は集計されていないものの、主要宿泊施設は満室が続いた。
だが今後、本市の更なる観光振興には、他の観光地と比べて不足している名物グルメが必要ではないだろうか。観光に「食」は欠かせないものであり、本市には数々のグルメがあるが、何を食べても美味しい一方で、「これが壱岐ならではのグルメだ」という存在があまり見当たらない。流通が発達し、いまや全国どこでも同質の素材が手に入る時代だけに、その土地ならではの名物料理の創出は難しいが、それを成功させているのが松浦市の「アジフライ」だ。
アジフライはあまりにも定番の料理だし、それこそ全国どこでも美味しく食べられるものなのだが、松浦市はその売り込み方が上手い。アジの水揚げ日本一を背景に、2019年に「アジフライの聖地」を宣言し20年に商標登録。「松浦アジフライ憲章」には「私たちはノンフローズンまたはワンフローズンで提供します」など8項目を掲げた。
市文化観光課の職員が市内120店の飲食店を回り協力を要請。18年に20店舗でスタートした「松浦アジフライ提供店」は、今年は35店舗まで増加。コロナ禍により数字の比較は難しいが、アジフライを求める観光客は確実に増加している。その波はさらに広がり、東京・高田馬場には松浦アジフライ専門店も誕生している。
ライバル関係にあるはずの市内飲食店が、足の引っ張り合いではなく協力して、その店独自のアジフライを提供することで観光客に訴求している姿は、本市も大いに見習わなければならない部分だ。本市の場合、それがブリ、アスパラ、ウニなのか、まだまだ研究は必要だが、地域が一体となったグルメ創出は、観光振興に大きな武器となるはずだ。

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