社説

観光客の立場に立ったブランを

syasetsu 先日、BS‐TBSで放送された「岡江久美子が行く!街まかせの旅・初めてづくしの長崎・壱岐編」は2時間の枠でたっぷりと、壱岐の魅力を全国に伝えてくれた。撮影当日はあいにくの悪天候だったが、旅は晴天ばかりではない。雨天時にどんな楽しさを体験できるのかも、観光地の大きな魅力である。
この番組から、今後の壱岐観光の展開が見えた部分があった。「ごっとり市場プロジェクト」でも人気を集めている「シーキャンドル作り」を岡江さんも楽しそうに体験していた。陶器作りなどと違って手ごろな大きさ、その場で持ち帰ることができる簡便さは、観光客に人気が高いことがよく判る。
だが事前に用意された貝殻で作るよりも、自分で拾い集めた貝殻の方が感動は大きい。壱岐は多くの海水浴場で美しい貝殻を拾うことができる。筒城浜、辰ノ島などのレストハウス、海の家に体験コーナーを常設し、事前申し込みなしで体験できるようになれば、観光客の利便性はさらに高くなる。
スーパーマーケット巡りは岡江さんならではの観光コースだった。今回は特別に剣先イカを試食していたが、スーパーの鮮魚売り場で気軽に買った魚を食べることができれば、観光客の人気が出るはず。保健所の許可が必要になるが、例えばマリンパルなどは、魚をさばく調理人さえいれば、隣のテーブル席で食べることが可能だ。
海の近くの「道の駅」や「市場」ではよく行われているサービスであり、陳列棚から自分で選んだ魚を刺身、鮨、海鮮丼に、野菜をそのままドレッシングつけて提供するなどのサービスは、全国各地で人気を集めている。
ホテル、民宿など宿泊施設との兼ね合いはあるが、民泊も正式に募集できるようになれば、観光客には選択肢が広がる。風呂は温泉の立ち寄り湯へ、料理はヘルスメイトが振る舞うという手もある。
せっかくの「ごっとり市場」、体験メニュー創設だけでなく、みんなの知恵を集めることが、まずは大切なのではないか。

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