© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20133/15

商店街再生の手法~福岡教授の講演②

syasetsu 2月28日に講演した福岡政行さんが高松丸亀町商店街(香川県高松市)の再開発で、定期借地権付き高齢者向けマンションが即完売している話をした。
それは「人が住み、人が集うまち」を目指した高松丸亀町商店街振興組合が構想から20年をかけて取り組んできた事業で、全長470㍍の同商店街をA~Gの7つの「街区」に分け、各街区ごとに特徴を持たせながら、段階ごとに整備していく計画である。
420年の歴史ある同商店街は近年、アーケードや街路の整備、施設の充実をはじめ、イベントで数多くの人を集めたが売り上げは伸び悩んでいた。「高齢化社会」と「人口減」が、今までの手法をまったく通用しないものにしていたのだ。
同商店街は瀬戸大橋の開通で本州と陸続きとなり、大手資本の売場面積拡大などで顧客を奪われ、その結果、市街中心部の地価が下落。市街は空洞化し、75人の高齢者しかいない商店街となった。
そこで同商店街は街の再開発は行政に任せるのではなく、「自分たちの街は自分たちで責任を持ち、リスクを負うことも考える。あくまでも民間主導で行うこと」とする、全国初の“民間主導型再開発”を目指した。
2006年に竣工したA街区に始まった再開発は、B・C街区の開発に伴う「住宅整備」も並行して行い、準備した定期借地権付きマンション47戸はすぐに完売。将来的には400戸販売予定で、ほぼ無人だった街に1500人を取り返すことになる。本当に住んでみたい街の実現に向け、みんなの広場や温浴施設、保育園、小学校など、昔の街には全て揃っていたはずの設備充実も検討されている。
この夢のような街を再構築するには「土地の所有権と利用権の分離」が必須で、地権者の権利を守るため、「土地は62年後に更地にして必ず返す」という内容の定期借地権を設定。地権者に再開発に関わるリスクの軽減にも努めた。
同事業は全国的にも規模が大きく、壱岐の現状には当てはまらないかもしれない。しかし、商店街や百貨店、大学、病院も、みんなが集まって何かを作り出す、多種多様な機関との連携を模索した手法は大いに参考になると思う。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20189/21

島内で28年ぶりの日本酒造り。重家酒造「横山蔵」が稼働。

重家酒造(横山雄三社長)が有人国境離島法の雇用機会拡充事業を活用して石田町池田西触に建設した日本酒蔵「横山蔵」で14日、今年度の日本酒仕込み…

20189/21

どうなる壱岐空港滑走路。

壱岐市にとって近未来的な最大の問題は空路存続だ。ORCの後継機Q400型を支障なく運用するためには1500㍍滑走路が必要で、国、県に滑走路延…

20189/21

郷ノ浦図書館移転を協議。交通ビルを含めた再開発計画も。市議会一般質問

市議会定例会9月会議の一般質問が12、13日の2日間行われ、8議員が登壇した。鵜瀬和博議員は「図書館機能の充実について」のテーマで質問。老朽…

20189/14

「ようこそ、壱岐市へ」いきっこ留学生入市式

市教育委員会が本年度から始めた小中学生向け離島留学制度「いきっこ留学生」を利用し、市内の小中学校に2学期から留学した児童・生徒5人の入市式が…

20189/14

被災者の言葉に感動。

6日早朝に北海道を襲った最大震度7の大地震は、道内に大きな被害をもたらした。地震そのものによる被害も40人以上の死者が出るなど大きなものとな…

ページ上部へ戻る