© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

201711/24

子どもたちが安心できる町に。

神奈川県座間市で起きた悲惨な事件が世間を震撼させている。まだ事件の全貌は明らかになっていないが、1988年の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件以来、神戸児童連続殺傷、秋葉原無差別殺傷、相模原知的障がい者施設連続殺傷など、社会的弱者をターゲットにした猟奇的な事件が毎年のように起こっている。
先日放映された政治をテーマにしたテレビドラマの中で、小学校が児童に対して「知らない人には挨拶をしないように教えている」との教育方針について、新人市議会議員が「そんなのおかしくないですか」と異議。だが「誰にでも挨拶できるような世の中にしてください」と要望されて、返す言葉を失くしていた。ドラマの中の話ではあるが、それが都会の学校の常識になっている。
突然の雨の中、車で走っていると、びしょ濡れになった小学生が帰路を急いでいる。例えそれが顔見知りの子どもであっても、車に乗せることは絶対にダメ。傘を貸してあげようかと思う気持ちも踏みとどめている。壱岐でも年に1~2回、不審者による声掛け事案が発生している。いまはそういう世の中なのだと納得しなければいけない。
だが壱岐では、中学生、高校生はもちろん、小学生も通学路ですれ違うと、明るい声で挨拶してくれる。信号・横断歩道で停まった車の運転手に対して律儀にお辞儀をする姿は、観光客など来島者を感激させている。素晴らしい文化である。
先日、郷ノ浦町の綿井信久さんが全国防犯協会連合会長表彰を受けた。綿井さんは20年以上にわたって盈科小学校の通学路で、児童の登下校を見守り続けている。綿井さんだけでなく、多くの父母、地域住民、団体がこのような活動を続けているからこそ、子どもたちの「挨拶」の文化が根付いていることを改めて感じた。
安全安心な町づくりは行政だけでは実現できない。市民が一丸となって、子どもたちと気軽に会話ができるような社会を、壱岐では実現させたいものだ。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

201810/12

女子郷ノ浦が4連覇。男子勝本は全員区間賞。市中体連駅伝大会

市中学校体育連盟駅伝競走大会(男子55回、女子38回)が4日、筒城浜ふれあい広場ジョギングコース(1周1000㍍)の周回コース(男子6区間2…

201810/12

もしもの航路問題に備えて。

決して対岸の火事とは言えない出来事だった。上五島町の五島産業汽船が2日、全4航路で突然の運行停止となった問題だ。同社の負債総額は関連会社も含…

201810/12

イルカパーク入園者100万人~10月7日、オープン23年目で達成。再整備 も着手へ。

勝本町の壱岐イルカパークは7日、入園者100万人達成記念セレモニーを開いた。同園は平成7年4月1日にオープン。原則として年中無休で営業を続け…

201810/5

スペースシャトルの食事。一支国博物館で宇宙食フェア。

一支国博物館で9月24日、イベント「宇宙食を食べてみたい!宇宙食フェア」が開催された。 佐賀県武雄市の佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」…

201810/5

横文字多用は能力の欠如。

安倍晋三首相がトランプ米大統領と会談し、2国間によるTAG(物品貿易協定)の締結に向け新たな通商交渉に入ることで合意したというニュースがあっ…

ページ上部へ戻る