© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

201310/11

戦略のない「ゆるキャラ」は税金の無駄。

syasetsu マーケティングとは、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」を表す。壱岐の観光でいうと、「観光客が欲するサービスを作り、その情報発信をすることで、効果的に集客させるための活動」ということになろうか。
サービスが「売れる」ためには、①観光客のニーズを知る②そのニーズに合わせた、観光客が満足するものを作る③観光客がその存在を知り、入手できる適切な価格で提供される、などのプロセスが必要だ。
九州新幹線の開通によって関西圏から日帰り観光が可能になることをビジネスチャンスと捉えた、熊本県挙げてのプロジェクト。2011年、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」脚本家で、同県天草市出身の小山薫堂さんがアドバイザーに就任したことがきっかけで、ゆるキャラの「くまモン」が誕生する。
デビュー当時のくまモンは痩せていたが、誕生から半年後、熊本県の美味しい食材を食べ過ぎたという設定で、丸みを帯びたフォルムになった。世に広め、話題となるためにストーリーを組み込んだ「プロの仕事」によって、くまモンは全国区となる。『ゆるキャラを利用したマーケティング』の成果なのだ。
9月27日の市議会定例会。ウニをモチーフにしたゆるキャラを2体製作するために約150万円の補正予算案が可決。作る理由として、市観光商工課の神﨑照浩課長は「地域おこし協力隊の合口香菜さんからの提案であり、サポートしたい。あまちゃんブームでもあり、ウニのゆるキャラでくまモンのように商品化も考える」と説明した。
あまちゃんブームだということで合口さんとウニキャラを使う、その発想は理解できる。しかし、市は今まで合口さんの活動を島外に日々発信してきただろうか。現在、市ホームページにはその掲載はなく、あまちゃんブームを活用してきたとは言い難い。また、ウニキャラをくまモンのように商品化する話もストーリーを重視したマーケティングでなければ出来るはずもない。
戦略性のない、安直なウニキャラ製作は税金の無駄遣いとしかいいようがなく、市民はもっと怒るべきだ。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

201810/19

自動運転特区に名乗りを。

日本の株式市場で時価総額トップのトヨタ自動車と、2位のソフトバンクが自動運転やライドシェアなど次世代の移動サービス事業で手を握った。4日、豊…

201810/19

割石前団長が急きょ辞任~新消防団長に岩永章さん。若者に魅力ある消防団を目指す。

市は12日、市消防団長に岩永章元副団長(65=農業、郷ノ浦町在住)を任命し、白川博一市長が委嘱状を手渡した。11日に割石賢明団長(66)が退…

201810/12

女子郷ノ浦が4連覇。男子勝本は全員区間賞。市中体連駅伝大会

市中学校体育連盟駅伝競走大会(男子55回、女子38回)が4日、筒城浜ふれあい広場ジョギングコース(1周1000㍍)の周回コース(男子6区間2…

201810/12

もしもの航路問題に備えて。

決して対岸の火事とは言えない出来事だった。上五島町の五島産業汽船が2日、全4航路で突然の運行停止となった問題だ。同社の負債総額は関連会社も含…

201810/12

イルカパーク入園者100万人~10月7日、オープン23年目で達成。再整備 も着手へ。

勝本町の壱岐イルカパークは7日、入園者100万人達成記念セレモニーを開いた。同園は平成7年4月1日にオープン。原則として年中無休で営業を続け…

ページ上部へ戻る