© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20178/25

社説・災害支援への恩返しを

6月末から7月6日にかけて本市を襲った豪雨被害から、早くも2か月近くが経過した。市議会定例会8月会議で白川博一市長が報告した本市の被害状況は、▽人的被害なし▽家屋の全壊2件、一部損壊3件▽床上床下浸水16件▽裏山崩壊197件▽農地・農業用施設、道路、河川などの被災箇所は1600件以上▽葉タバコの被害甚大、というものだった。
市は7月27日に農水省に対して必要な支援を単独要望し、政府は8月6日に被災地域を限定せず全国を指定対象とした、激甚災害指定を閣議決定した。農業災害については本市も激甚指定を受け、国庫補助率が最大で9割程度まで引き上げられる。
一方で、民間からの温かい支援も被災地に届けられる。ふるさと納税の「ふるさとチョイス災害支援サイト」で行われている九州豪雨ふるさと納税寄付金は、8月21日現在、総額約1億9500万円に達しており、このうち壱岐市に対しての納税は約895万円となっている。
本市も大きな被害を受けたものの、福岡県朝倉市、大分県日田市などの甚大な被害に比べれば、軽微だったと言えなくもない。それなのに895万円もの寄付をして頂けたのは、感謝と同時に、申し訳ない気持ちにもなる。しかも災害支援のふるさと納税には返礼品がない。
この恩に報いるために、「何か」をしなければならない。まずは、寄付金の使途を明確にすることが必要だ。災害復旧全体に使うと、成果が見えにくくなる。例えば勝本小学校近くの道路陥没の復旧工事だけに使い、同小児童からお礼の手紙を送るなどの方法が考えられる。
本市でも被害を全く受けていなかった市民も多くいるのだから、市職員や市議会議員が中心になって、寄付金と同額の895万円を目標に市民から寄付を募り、寄付の効果を2倍にするという手もあるかもしれない。
市議会9月会議一般質問で、新人議員から斬新なアイデアが出されることを期待したい。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20189/21

島内で28年ぶりの日本酒造り。重家酒造「横山蔵」が稼働。

重家酒造(横山雄三社長)が有人国境離島法の雇用機会拡充事業を活用して石田町池田西触に建設した日本酒蔵「横山蔵」で14日、今年度の日本酒仕込み…

20189/21

どうなる壱岐空港滑走路。

壱岐市にとって近未来的な最大の問題は空路存続だ。ORCの後継機Q400型を支障なく運用するためには1500㍍滑走路が必要で、国、県に滑走路延…

20189/21

郷ノ浦図書館移転を協議。交通ビルを含めた再開発計画も。市議会一般質問

市議会定例会9月会議の一般質問が12、13日の2日間行われ、8議員が登壇した。鵜瀬和博議員は「図書館機能の充実について」のテーマで質問。老朽…

20189/14

「ようこそ、壱岐市へ」いきっこ留学生入市式

市教育委員会が本年度から始めた小中学生向け離島留学制度「いきっこ留学生」を利用し、市内の小中学校に2学期から留学した児童・生徒5人の入市式が…

20189/14

被災者の言葉に感動。

6日早朝に北海道を襲った最大震度7の大地震は、道内に大きな被害をもたらした。地震そのものによる被害も40人以上の死者が出るなど大きなものとな…

ページ上部へ戻る