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20、21日に高校総体北九州大会陸上競技 益川がインターハイ目指す

第67回長崎県高校総合体育大会が5日から12日まで佐世保市総合グラウンドなどで行われ、陸上競技の男子三千㍍障害決勝(9日)で、益川洋武(ひろむ、壱岐高3年)が優勝した。壱岐勢の県高校総体優勝は平成14年陸上競技女子百㍍の長島夏子さん(当時、壱岐高3年)以来13年ぶり。男子三千㍍障害では平成6年の篠崎康輔さん(当時、壱岐商3年)以来21年ぶり。益川は11日、壱岐高で行われた高校総体報告会で、鶴田勝也校長から表彰を受け、北九州高校総体の同種目(20、21日・佐世保市)へ向けて抱負を語った。
予選を通過した18人による三千㍍障害決勝。益川は自信を持って、誰よりも冷静にレースへ臨んだ。
序盤はスローペースになったが、各選手の動きを見ながら好位でレースを運んだ。残り5百㍍で木村壱正(西海学園3年)が仕掛けて先頭に立つと、その木村を真後ろでピッタリとマーク。残り百㍍の水濠障害を跳ぶと、一気に木村を交わして、突き放した。木村とは1秒57差だったが、自己ベストを10秒以上更新する9分37秒40をマークし、着差以上の完勝だった。「スパートについていけたので、勝てると思った。木村君にリベンジを果たせたのが嬉しかった」と会心の笑顔を見せた。
木村には負けられなかった。5月の県選手権でもタイムレースで同組対決。益川は1周目の水濠で転倒。懸命に追い上げたが、木村に6秒及ばなかった。だがタイムの9分49秒34は自己ベスト。転倒しても自己ベストを出すことができ、木村を追い上げたことで、自信を深めることができた。
中学までは野球に熱中。新春マラソンやナイター陸上には出場したものの、陸上では目立った成績は残していなかった。貧血を起こしやすい体質もネックとなっていた。だが壱岐高に入学し、陸上部で出会ったのが2年先輩の新原祐太さん(現・壱岐市職員)。新原さんも貧血に苦しみながら、三千㍍障害で北九州大会出場を果たすなど県下トップレベルの活躍をする姿を見て「格好良かった。憧れていた」と同じ種目を選んだ。
顧問の大田弘志教諭(32)は「貧血があるせいで調子の波は激しいが、背が高く(176㌢)、足が長いので、体型的に障害に向いていると思っていた。とにかく実直な子で、僕の指導よりも厳しいタイム設定をして、それを成し遂げている。『凡事徹底』(当たり前のことを徹底的に行うこと)の見本のような子です」とその取り組みを絶賛。鶴田校長も「常に冷静で、勝っても喜ばず、負けても悔しがらず、自分のことをしっかりと分析している。目標設定とその準備に余念がない」と称えた。
離島からの三千㍍障害挑戦は、大きな不利がある。壱岐高には障害用のハードルは3台だけしかないし、もちろん水濠の設備もない。レース本番以外では、コース練習ができない。だが益川は「あまり気にしていません。ハードルがあってもなくても、タイムはそれほど変わらないので」と意に介していない。大田教諭は「それだけハードリングのセンスが良いということ」と言う。
北九州総体では、強豪の福岡勢らが加わり、ハイレベルな戦いの中、決勝で6位までに入らないとインターハイには出場できない。益川は「もちろんインターハイには行きたいですが、まずは9分30秒を切って、予選を通過することが目標です」と冷静に目標を語った。

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