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県立大が離島フィールドワーク 来夏に学生150人以上が来島 包括連携の協定書締結

県立大学(協定書を締結した太田学長(右)と白川市長)

大学生が壱岐でフィールドワークを行う。長崎県立大学(佐世保市、太田博道学長)と壱岐市は18日、文化ホールで包括連携に関する協定書の締結を行った。同大の「しま体験教育プロジェクト」が昨年10月、文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」に県内唯一採択されたことに伴い、全学部(3学部7学科)共通科目「長崎のしまに学ぶ」(仮称)を設置。2年次の演習科目「しまのフィールドワーク」(仮称)で壱岐、対馬、五島、上五島に分散して、離島について学習する。科目は2014年度から実施され、学生たちは15年度に来島を予定している。
同大の1学年は約700人。実習を行う島は学生たちが自由に選ぶことができるが、4分の1としても150人以上が夏休みを中心に約1週間、壱岐で活動することになる。
太田学長は「距離を考えると対馬は希望者がやや少なくなると考えているが、唐津港まで学校のバスを利用するので、壱岐と五島、上五島は距離的にも変わらない。多くの学生が佐世保校、シーボルト校(長与町)に次ぐ第3のキャンパスとして、壱岐を選ぶのではないかと思っている」と話した。
「長崎のしまに学ぶ」科目は1年次に教科書による事前学習、PBL(問題発見・解決型)による課題検討・グループ討議、1グループ10人程度のゼミタイプで実習テーマの選定、訪問先の検討を行った上で、2年次に必修科目としてしま体験プロジェクトを実施。その後にまとめ、発表会をネット配信なども検討しながら行っていく。学生たちが「しまを知る」、実際に訪れ「しまに学ぶ」、地域の人と交流し「地域をつなぐ」、そして地域課題の解決策を「地域に還す」ことが目標となる。
学生にとっては課題解決能力の育成、実習を通した人との交流などで就業力・社会人の基礎力の養成などが図られ、壱岐にとっては人材育成、健康増進、産業の振興、伝統文化の継承などの面で還元が予想される。
「大学、地域がウイン・ウインの関係を築くことが目標。企業からは大学に対して、卒業生の社会人基礎力の向上が厳しく求められている。そのためには講義だけではダメで、自分の意見を発信し他人の意見を聞く力、問題解決のために何らかの道を切り拓いていく力を養成しなければならない。立場、世代の違う人たちの中でディスカッションし、協力していくことが必要で、学生をキャンパスの外に出すことが重要なのです」と太田学長は演習の意義を語った。
事業の円滑な推進を図るため、壱岐市とは共同研究・受託研究、地域貢献の取り組み、人材育成及び交流などに関する連携について協定書を締結し、相互協力の下、地域の宝である島を再生、創造していく。フィールドワークの拠点として島にサテライトキャンパスを設置し、出前講座、eラーニング(インターネットを通じた電子授業など)により生涯学習、地域協働の人材育成の拠点、子育て・高齢者の居場所として活用することも考えられている。
白川博一市長は「市政施行10周年を迎える壱岐市にとって、大変に喜ばしい事業であり、県立大には感謝している。壱岐市の多くの課題を解消するためには地域生活力を高めていくことが次世代への責務であり、壱岐市全体をキャンパスに見立てて、魅力ある大学と壱岐市を創り上げていきたい」と万全の受け入れ態勢を整えていくことを誓った。

 



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