© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20152/6

揚げ足を取る報道にうんざり

syasetsu 横綱白鵬が通算33回目の優勝を果たし、不滅と言われた大鵬の記録を遂に塗り替えたことで盛り上がった大相撲初場所だったが、その白鵬が千秋楽翌日の会見で審判部批判を行ったことが大きな問題となっている。
問題の一番のVTRを見ると確かに微妙な部分があり、残念な発言だと思った相撲ファンも多かったことだろう。歴史に名を残す大記録を達成した横綱なのだから慎重な発言をして欲しかった、と思うのも当然の感想だろう。
だが現役スポーツ選手に対して、そこまで人格を求めるのも酷な気もする。大横綱と言ってもまだ28歳。親しい記者に愚痴をこぼしたくなる時もあるだろうし、前夜の祝勝会の勢いでつい口が滑ったという面もあったと思う。
昔のマスコミはもっと大らかだった。聖人のように思われている王貞治・現ソフトバンクホークス会長にしても、現役時代はかなり破天荒なエピソードが数多くあったし、長嶋茂雄氏にしてもイメージとは違うような言動があった。
選手と記者の癒着と思われるかもしれないが、必ずしもそうではない。言葉尻を捉えて批判的な記事を書くよりも、選手としてもっと本質的な偉大さを取り上げることの方が、ファンにとっても、そのスポーツ界にとっても、より盛り上がっていくと考えているからだ。新聞の場合、選手の言葉に印象を悪くするようなものや説明不足な部分があれば、その言葉は掲載をしなかったり、修正を行ったりしていた。
だがいまは、むしろ失言を求める傾向すらあるし、失言を引き出すような質問すら行う記者もいる。ネットで何でも流れてしまう時代なので修正ができない、という面もあるのだが、マッチボンプ的に失言で盛り上げていくのは、あまりにも世知辛い。
「肌の色と勝負は関係ない」と相撲協会は強調するが、外国人が親方になれない差別は続いている。失言で騒ぐのではなく、大きな視点で問題を見つめることもまた、マスコミの仕事だろう。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20191/18

新春マラソンに1817人出走。ハーフ男子は川谷勇貴さん優勝。

第33回壱岐の島新春マラソン大会(同実行委員会主催)が13日、芦辺・ふれあい広場を発着とする特設コースで開かれ、6部門33種目に延べ1817…

20191/18

壱岐の「本物」育成が必要。

年末年始は仕事以外は外出せずに、テレビを観る時間が多かった。動画のネット配信に押され気味だと言われているテレビだが、見応えのある番組もあった…

20191/18

こどもセンターの事業充実を。子育てサークル4団体が要望。

「子育ての島・壱岐」の充実に、保護者たちが立ち上がった。市内子育てサークルの「おひさま」「さくらんぼ」「たんぽぽの会」「笑(えみ)」の4団体…

20191/4

4月下旬リニューアルオープン。イルカパークを観光の目玉に。

昨年12月14日からリニューアル工事のため休園している壱岐イルカパーク(勝本町)が、GW前の4月下旬に営業を再開する。運営は壱岐パークマネジ…

20191/4

胸熱くした田中さんの疾走。

12月23日に京都市で行われた第30回全国高校女子駅伝に長崎県代表として初出場した長崎商業高校のキャプテンとして、芦辺中学出身の田中亜可梨さ…

ページ上部へ戻る